診療概要

辻仲病院柏の葉では過去20年の歴史を有する東葛辻仲病院(我孫子市)で展開してきた『ツジナカ ブランド』の維持継続に加え、下に掲げる5つの医療部門を中心に新たな診療分野でのブランドを確立していく事を目指します。地域社会はもとより、国内外に誇れる信頼ある医療サービスを展開していきます。

大腸肛門病部門
 
東葛辻仲病院は過去21年間、胃・大腸内視鏡のメッカとして、また大腸肛門病なかんずく肛門病の診断・治療の日本有数の施設として認められてきました。その病院で修練を積んだ医師たちを中核にする大腸肛門外科部門は辻仲病院柏の葉の中心的役割を担い、また新しく仲間となった外科医たちと共に大腸肛門疾患のあらゆる分野で専門的診断と治療をしています。
 
1 大腸がんなどの悪性腫瘍
2 炎症性腸疾患(IBD) 
3 大腸機能性障害(IBS) 
4 排便出口障害・直腸瘤・直腸重積症 
5 直腸肛門疾患 
6 痔疾患
 
消化器内視鏡部門
 
胃・大腸の内視鏡はこの20年間で飛躍的に発展しました。内視鏡学会や内視鏡外科学会も始めは小さな学会でしたが、いまや巨大な学会に発展しました。当院内視鏡部では過去20年間、一貫して内視鏡診断と治療にこだわってきました。現在は極めて微細な表面構造まで内視鏡で識別できるようになり、食道から大腸までのある程度の早期がんは、内視鏡診断確定後内視鏡による早期がん切除術(ESD)も積極的に行っています。2009年では19422件の大腸内視鏡と11939万件の胃内視鏡が辻仲病院グループで行われており(一部12月19日までのデータを含みます)、内視鏡医は数をすればするほど熟達し、病変の見逃しも少なくなります。全大腸内視鏡到達率(盲腸まで挿入したもの)は99.1%であり、患者満足度も10点満点中9.3となっています。
このように内視鏡部では、患者さんにできるだけ苦痛が少なく、正確でスピーディーな内視鏡手技を行い、早期診断、早期内視鏡下的治療に貢献しようとしています。
  
骨盤臓器脱診療部門
 
高齢社会になるにつれて、骨盤低下垂による骨盤臓器脱の患者さんが急増しています。従来はそれをきちんと診断し、治療するシステムがありませんでした。多くの女性は膣から脱出してくるものを受容して生涯を終えていたものでした。あるいは婦人科を受診して脱出してくる臓器を切除したり、腟閉鎖することもありました。子宮の摘出は骨盤内のかなめを摘出することになり、数年もすれば膀胱脱になることもしばしばでありました。
また尿漏れはほとんどの60歳以上の女性に大なり小なり発来することが知られています。ちょっとしたアクションで少々尿漏れを起こすことは日常的なのです。不快で人には言えないものなので治療することも言い出せない人は多いものと思われます。
当センターでは特に女性も安心して上記のような尿漏れや、膀胱脱、子宮脱、腟脱などの骨盤臓器脱に対して、泌尿器科、婦人科と大腸肛門科が共同してチーム医療として、もっとも適切な治療を行うことを意図としてております。
最近ではMESH(ポリプロピレンなどの合成繊維からなる医療材料)を用いて脱出する臓器を吊上げ固定する方法や、粘膜下を通して尿道を吊り上げる手術などで、非常に有効な治療成績を得ています。骨盤臓器脱診療部門ではこのMESHやテープを使う新しい治療法をとりいれております。
一方、男性の前立腺がんや前立腺肥大も高齢化と共に非常に増加しています。当院は内視鏡下的手術を主として採用しています。前立腺がんはPSAを測定することが出発点です。当院のドックや検診ではある一定の年齢以上の方にはPSAの測定を積極的に勧めています。
 
成人病予防治療・生活習慣病内科部門
 
高層建築物に囲まれた当院ですが、地域の住民は一戸建てからマンションまで幅広く住まわれています。約15kmの範囲でみると、柏、我孫子、野田、流山と松戸の北部まで含まれ約100万人の医療圏でしょう。この住民の方々にその健康を守るため最新の医療設備を駆使する新しい病院への期待は大きいと考えています。
一律のドック・検診ではなく、年齢層や性別あるいは会社ドックの隙間を埋めるなど検診事業はフレキシブルなものでなくてはなりません。例えばある地域で高齢化率が高いとすれば、高齢者のニーズに合った検診を組みます。またある会社がすでに一定のドックを会社で行っているとすると、脳のMRI+CF・GFといった内視鏡との組み合わせによって期待にこたえていきます。
一方、成人病などが発見された時は内科医総合的に診察して生活指導をする、あるいは呼吸器や循環器内科で専門的に治療を受けられるような体制をとっています。またインフルエンザなど子供さんのご病気についても内科は積極的に予防と治療に関わっています。このように辻仲病院は内科学の方面からも地域に貢献していきます。
 
化学療法部門
 
この5年~10年間にがん患者は飛躍的に増加しています。いろいろな癌の多くは高齢者がその半分を占めています。早期がんはどのタイプであっても外科的切除が第一選択です。しかし食道早期がんや一定の早期乳がんなど放射線、化学療法が第一選択になることもあるのです。したがって化学療法は1)がんの治癒を目的に2)外科治療などの補助3)進行がんの延命あるいは癌との共生のための化学療法に分けて考えられます。当院では消化器がん手術が多いので、2)の補助化学療法が多く、その多くはFOLFOX、FOLFILIと呼ばれるものです。この他アバステンなど強力な抗がん剤などを使用することもありますが、多くは進行がんや再発進行がんに対して行うことになります。
この化学療法も当院単独ではなく、国立がんセンター東病院と協力して同じプロトコルで行うようにしています。多施設で効率的に施行し、有効な治療を早く検証して確立した方法とすることが目的です。化学療法は恐ろしいものと思われがちですが、国立がんセンター東病院などとタッグを組み、化療チームは患者さんの不安に配慮しながら勇気を持って化学療法に挑んでゆけるように貢献します。
また、最後まで頑張ったが生涯を終えることを向かえざるを得ない患者さんたちにも、心温かく共感を持って過ごして行く緩和ケアとして門戸を開いています。