大腸・肛門外科(痔の診療)

痔の診療で30年の実績をもつ辻仲病院グループの本院です

辻仲病院柏の葉は、痔を中心とした大腸肛門疾患の診療実績を30年にわたり積み上げてきた辻仲病院グループの本院です。

肛門の三大疾患から難治性疾患まで対応

当院は、「日本大腸肛門病学会 認定施設」であり、多数の指導医・専門医が肛門の三大疾患(痔核・痔ろう・裂肛)の診療はもちろん、豊富な症例数をもとに、一般的な病院では困難な「難治性肛門疾患」の診断・治療を行っております。また、便秘や大腸がんの術後等に生じる便失禁といった「排便機能障害」の検査・治療も積極的に行っています。

こうした実績を患者さんに評価していただき、柏市以外に近隣の流山市、野田市、松戸市、三郷市、八潮市、守谷市、つくばみらい市、常総市、取手市、それ以上に遠方からも多数の患者さんが当院を受診されています。

薬から手術まで、最善の治療法を選択

当院では、薬による治療や入院手術だけでなく、痔の日帰り手術、短期入院、切らずに注射で治す硬化療法(ジオン注によるALTA療法)まで、それぞれの治療方法を丁寧にご説明し、個々の症状や患者さんの事情に応じた最善の治療方法を選択します。

当院の大腸・肛門外科医は、肛門疾患だけでなく消化器疾患全般に精通しており、肛門疾患とそれ以外の消化器疾患・骨盤臓器脱との判別を含めた、総合的な診断・治療を行うことができます。また、その診断に有効な大腸内視鏡検査においても、豊富な実績を持ち合わせています。

一人で悩まずにご相談ください

痔は男女問わず多くの方が抱える悩みですが、受診に抵抗がある方も多いかと思います。当院の医師・スタッフは、常日頃から患者さんの恥ずかしいという気持ちを汲み取りながら診療にあたっています。

痔の症状の多くは薬で軽くすることができるので、診療後に「こんなことなら、もっと早く来ればよかった」という方が多くいらっしゃいます。一人で悩まずにぜひ相談にご来院ください。

主な診療対象

  • 痔核(いぼ痔)、痔瘻(あな痔)、裂肛(切れ痔)
  • 難治性肛門疾患(複雑痔瘻、直腸膣瘻、肛門狭窄、肛門手術後の狭窄)
  • 排便機能障害(便秘、便失禁)
  • 直腸肛門周囲膿瘍、膿皮症、肛門皮垂、尖圭コンジローマ、肛門ポリープ、肛門がん
  • 炎症性腸疾患のうち肛門疾患との合併がみられるもの
  • その他肛門の症状の全て

主な肛門疾患と症状

主な肛門疾患と症状

肛門疾患の診断と治療

1.問診票の記入

どのような症状で困っているのかを調べるために問診票を記入します。肛門の症状以外にも、お腹が痛くないか、便秘・下痢がないかなども尋ねます。肛門の病気が他の病気と関係していることもあるので、一通りお答えいただいております。

2.診察室での診察

待合室では、プライバシーに配慮して、お名前でなく番号でお呼びしています。

診察室は完全個室になっていますので、人に聞かれたくないような症状も周りを気にせず話すことができます。また担当医は普段から肛門の診察にあたっていますので、恥ずかしいと思うことでも心配せずにご相談ください。

症状を具体的に確認することは診断をするうえでとても大切です。肛門の診察は診察台で横向きに寝ていただき、直腸診と肛門鏡にて診察します。痛みには配慮して診察しますが、痛みが強いときは遠慮せずにおっしゃってください。

3.肛門疾患の検査

大腸内視鏡検査

排便時に出血する(血便)場合に、痔からの出血ではなく大腸がんからという可能性があります。肛門の病気を診断するためではありませんが、大腸に病気がないかを調べるために行います。

直腸肛門内圧測定

肛門の締まりを調べる検査です。肛門を意識して締めるときの肛門内圧を随意収縮圧、意識せずに締まっているときの圧を安静時静止圧と呼びます。肛門内圧などを調べるのに、プローブと呼ばれる細くて軟らかい棒を肛門に入れて圧を検知します。

肛門管超音波検査(肛門エコー)

肛門に検査用のプローブという細い棒を挿入し、肛門の周りの筋肉(内肛門括約筋、外肛門括約筋)の形を検査します。痔瘻によって肛門の周りに膿の通り道(瘻管)がないかを調べることができます。

骨盤部MRI検査

骨盤の周りの病変の有無を詳しく調べるために行う画像検査です。丸い機械の中に入って、体を色々な方向から輪切りにして映し出す検査です。

機械の中に入っている間は少し音が気になるだけで、体に痛みはありません。狭いところが苦手な人やペースメーカーなどの金属製の器具が入っている方は検査を受けられません。

痔瘻によって肛門の周りに膿の通り道(瘻管)や膿の溜まりが骨盤の中にないかなど、様々な情報を得ることができます。

4.肛門疾患の治療

痔核(いぼ痔)の治療

症状が強くないものは軟膏治療などの薬剤治療をまず行います。薬剤治療でよくならないときは手術を考えます。手術には切除する方法と硬化療法(注射)があります。それぞれの治療には利点、欠点があります。

切除するとしっかりと治りますが痛みや出血があること、注射は痛くないが、根治性は若干低い(再発率が高い)ことが挙げられます。これらの治療を組み合わせて、患者さんの希望に最も添えるような治療を相談しながら決めていきます。
 

裂肛(きれ痔)の治療

症状が強くないものは軟膏治療などの薬剤治療をまず行います。薬でよくならないときは手術を考えます。主な手術の対象は、薬で痛みが治まらない場合や、慢性の裂肛によって肛門が狭くなった状態(肛門狭窄)が挙げられます。症状が軽くても長期間繰り返し症状が出る場合は、手術した方がよい場合があります。

肛門が切れる、治ることを繰り返すうちに肛門の表面が硬くなり、やがて狭くなるため、肛門狭窄の手術では、「肛門形成術」という肛門を緩める手術を行います。肛門の周りの筋肉を傷つけないように手術する必要があり、十分な経験が求められます。

痔瘻(あな痔)の治療

痔瘻は基本的に手術を行います。痔瘻の場所は深さによって手術法は異なります。手術の目的は膿のたまった場所をきれいに掃除して膿が溜まらないようにすることです。痔瘻の手術は、再発のリスクがあること、また、肛門の周りの筋肉を切除すると肛門の締まりが悪くなるため、なるべく負担の少ない治療方法を選ぶなど、より専門的な病院での手術が必要となります。

直腸腟瘻の診療

直腸腟瘻とは、直腸と膣の間に交通があり、主として膣からガスまたは便汁がでると訴える病気のことです。

産婦人科では、分娩時の外傷などその場で確認できる急性のものがほとんどなので、単純に縫合閉鎖となる場合がほとんどです。しかし、術中に気づかなかったり、術後縫合不全を起こしたりする場合には直腸腟瘻となります。

また、近年、直腸がんの手術も進歩してきており、それとともに、かなり難度の高い手術も行われており、まれに直腸腟瘻を起こすことがあります。

これらに対する手術ですが、産婦人科の分娩後のものは括約筋も損傷していることが多いので、腟瘻閉鎖とともに括約筋縫合術を追加することがあります。

経腟的子宮摘出術や直腸がん手術後など骨盤内の手術によるものは、基本的には予防的に一時的な人工肛門を造設し、状態が安定してから直腸腟瘻を閉鎖、腟瘻が閉鎖しているのを確認できたら人工肛門を閉鎖することにしています。

このように、状況に応じて治療方針が異なるので、患者さんとご相談しながら治療方針を決めていきます。

直腸瘤、直腸脱

直腸瘤、直腸脱については、臓器脱・婦人科・泌尿器科をご覧ください。